アモイの基本情報
厦門(アモイ)は成田空港から飛行機で約4時間半。中国福建省の南東部、台湾の対岸に位置し、また九龍江の河口でもあり、港湾都市、海港風景都市として有名です。南東は海を隔てて金門島を望むことができます。気候、環境の面から、のんびり旅行したり生活するには最適な場所といえます。
厦門は4つの区が集まっている本土と、2つの区がある厦門島からなる都市ですが、厦門島の方が街の中心であり、 厦門島南西部にあるコロンス島が観光産業の中心です。
厦門は、元々港町として発展してきた都市で、人口は約350万人、厦門島市街地には約190万人が生活しています。総面積は約1,600㎢で、その内厦門島は約130㎢であり、本土との間は4本の橋と1本の海底トンネルで結ばれています。
厦門には約3000年前頃から閩南(ミンナン)人が住んでおり、隣の泉州と漳州を含めて閩南と呼ばれています。地元の人々は標準語の他、台湾語とほぼ同じ言葉の閩南語を話します。中国の標準語である普通話では「厦門」と書き「シャーメン」と発音しますが、日本では閩南語の発音の「アモイ(Amoy)」で呼ばれています。
唐代中期には「新城」と呼ばれていましたが、明初期に初代皇帝朱元璋により「厦門城」が創建され、以降「厦門」と呼ばれています。また、厦門といえば明代末から清代初期の英雄、鄭成功が有名で、厦門島から船で3分のコロンス島には、鄭成功像が建っています。
コロンス島は1902年共同租界地に定められ、各国領事館、商社、学校、寺院が建設され、また華僑の住宅や別荘も多く、現在は旧日本領事館をはじめとする1900年代の建築物が多く残る地域です。コロンス島で華僑が競って洋館を建てた20世紀初頭、ある華僑がホワイトハウスを模して1907年に造営した建物がオルガン博物館として開放されています。他にも日光岩、寂荘花園などの観光名所が数多く点在しています。また、コロンス島は一台の車もなく美しい島で、現在、世界文化遺産申請の準備が進められています。
厦門は1979年に当時中国で4つの経済特区のうちのひとつに指定され、日本企業など外資系企業が数多く進出しており、毎年9月には海外投資博覧会が開催されています。また福建省の副省級市であると同時に、全国に5つある計画単列市※のうちのひとつでもあります。省級経済管理権限を有しており、かつ地方立法権も持っていま
す。国共双方
の距離が一番近い前線基地であるため、かつて大陸と台湾が敵対していた期間は、砲火戦が続いていました。
※計画単列市:省級
地方の一級下のレベルである地級地方において、経済および社会発展の諸項目について省の計画から独立し、単独で全国計画に編入される有力都市のこと。
日本語名称 | 厦門 | 方言 | 閩南語 |
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中国語名称 | 厦门 | 気象条件 | 亜熱帯海洋性季節風気候 |
英語名称 | Xiamen | 空港 | 厦門高崎国際空港 |
別名 | 鷺島 | 駅 | 厦門駅、厦門北駅、高崎駅 |
行政区類別 | 副省級市、計画単列市 | 市外局番 | 0592 |
所属地区 | 中国福建省 | 郵便番号 | 361000 |
直轄区 | 思明、湖里、海滄、集美、同安、翔安 | 車体ナンバー | 閩D |
政府所在地 | 思明 | 主要な学校 | 厦門大学、華僑大学、集美大学 |
面積 | 1,569㎢ | ||
人口 | 353万人(2010年) | ||
GDP | 2,536億元(2011年) | ||
一人当たりGDP | 10,947ドル(2011年) |
(アモイネット)